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ポリマークレイとは、その名の通り樹脂で作られたクラフト用粘土です。
常温では硬化せず、オーブンで130℃、30分加熱することで完全硬化するヒートドライタイプの粘土です。つまり、加熱しなければ長く保存できるメリットがあります。
加熱後はプラスチック素材になりますので、軽くて強くて耐水性のある作品が作れます。
色数も多く、加熱後に彫刻や研磨も楽しめるので、完成度の高い作品作りが可能です。
ポリマークレイは、その発祥の地ドイツを中心に、ヨーロッパやアメリカで人気の素材で、海外ではこの20年もの間に様々なテクニックや本が発表されています。子供の玩具から美術館で展示されるアート作品、博物館展示品の修復や、細かなフィギュアまで、幅広い用途に使われています。
日本では、常温で硬化するエアドライタイプの「樹脂粘土」と呼ばれている粘土がありますが、これはトウモロコシを主成分とする粘土で、固まった時にやや透明感があり、弾力があるところから、樹脂の様な粘土という意味で「樹脂粘土」と名付けられています。(実際にはコーンスターチ粘土です。)日本ではよく混同されることが多いようですが、ポリマークレイが世界で通用する本当の樹脂粘土なのです。
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フィモソフトはヨーロピアンカラーのレギュラー色に、ラメ入り、グリッター色、蛍光色、半透明色、石模様に蓄光色、パール色を含む52色もの色が揃っています。
「フィモビーズ」としても有名な「フィモソフト」はやわらかく、手で簡単に造形でき、家庭用のオーブンで120℃〜 130℃に設定し、30分加熱するだけで、軽くて固い陶磁器のような作品がうまれます。又、専用ニスで仕上げると、ガラスの様な輝きが出て、トンボ玉の様なビーズも作れます。
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フィモクラシックは、加熱後の表面が硬く、手磨きによる光沢が美しいクレイで、24色のシックなヨーロピアンカラーと、その透明感が魅力です。
ポリマークレイアカデミーでは、フェイクビーズコースで主にこのクラシックを使用して、様々な半貴石やアイボリー、サンゴ、ベネチアンガラスを表現しています。
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「スカルピー」ブランドで有名な、米国「ポリフォーム社」の「プレモ!」は、“THE
PREMIUM POLYMER CLAY”と呼ばれるように、従来品に比べ丈夫で壊れにくく、しかも弾力があるので、非常に耐久性のある作品を作ることができる、高品質ポリマークレイです。
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米国ヴァン・エイケン社の「ケイト・ポリクレイ」は、気泡を取り除くバキューム・アートプロセスを利用した唯一のポリマークレイです。
現在販売されているポリマークレイの中でも、加熱後最も弾力と強度があり、若干のニオイが気になりますが、発色性の良さ、変色の無さ等の特徴は、クリエーターの皆様に好評です。花や強度が必要な雑貨に適しています。
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ポリマークレイの中でも、フィギュア製作に最も一般的に使用されているのが、この「スーパースカルピー」です。日本でも多数の有名モデラーやプロの作家の方に愛用されています。
「フィモソフト」や「プレモ!」が色数が豊富で耐久性があるのに対し、「スーパースカルピー」はピンクベージュ1色で原型やフィギア、試作品作りなど、一般的な造形材料として多く用いられています。
強度はありませんが、価格も安いので、大量に使用する場合にもかなり経済的です。
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完成度にこだわるフィギュア作家に人気のグレイスカルピーです。グレイは表面の小さな凹凸まで確認できるので、修正、整形作業が楽にできます。
スーパースカルピー同様、加熱後色付けします。
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加熱するとゴムのように弾力のある樹脂になります。型取り用のモールドやマスコット作りに適しています。
また、硬くなったポリマークレイに1%ほど加えると軟らかくすることができます。
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半透明液状のポリマーです。フィモソフトと同時焼成できます。
フィモソフト等のポリマークレイの作品同士の接着の他、カラーコピー画像の転写、色鉛筆の転写、ステンドグラスの表現、マウスパット製作等、使い方は様々です。
加熱後はマットな透明ですが、専用ニスを塗ると透明になります。
同じ用途の「リキッドスカルピー」もあります。
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硬化してしまったフィモなどのポリマークレイに混ぜる事で、軟らかくすることができます。
また、弾力を加えて割れにくくすることもできます。
色が半透明の白色なので、混ぜると白っぽくなります。
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(関連書籍一覧はこちら) |
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南雲理枝のハンドメイドアクセサリー
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南雲理枝/著
アクセサリ-デザイナー“南雲理枝”先生による、ポリマークレイを使ったアートアクセサリー作品集です。これまでになかったテクニックで、ポリマークレイをアート素材にまで高めた記念すべき一冊です。全作品作り方解説付。
撮影はイタリアで行われ、独特の空気間が、見る人を引きつける写真集となっています。
作品に使用されている材料や道具も販売しています。
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ポリマークレイ・テクニックブック
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スー・ヒーザー/著・税込2,730円
ポリマークレイの50のテクニックが満載された待望の一冊です。
・道具、材料の解説
・基本テクニック
・クレイを操る(ビーズ、ミルフィオリ、モザイク、フラワーボックス他)
・スカルプティング(彫塑の成形、人形などモデリング技法他)
・装飾(スタンプワーク、転写、メタリックパウダー技法他)
・擬似仕上げと練り込み(半貴石、アンティーク、ミニチュア陶磁器、木目他)
何でも作れてしまうポリマークレイの魅力がいっぱいです。
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はじめてのポリマークレイ
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ケリー真美/著・税込1,365円
プレモ!を使って作るミルフィオリケインを中心としたオリジナルビーズやアクセサリーの作り方が満載。
詳しい作り方から、基礎知識、用具解説まで丁寧に説明してあるので、初心者の方でも安心。気軽にポリマークレイの世界に入っていけます。
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初めてのポリマークレイポリマークレイ・ミルフィオリケイン |
エイミー・コーラネック/著・税込525円
ポリマークレイの基礎「ミルフィオリケイン」(金太郎飴状の棒)の作り方が詳細に解説されている日本語版の解説書です。
用具や用語の解説から、ロール、ストライプ、野菜、フラワー、顔、などのケイン作りの基本テクニックが満載です。価格も手頃なので、入門用にぜひお勧めの1冊です。
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katopolyclayでつくるポリクレイアート
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いなべまさこ/著・税込1,260円
ケイトポリクレイで作るアクセサリーや雑貨の作り方を解説した、本格的な本が発売されました!
和風デザインのミルフィオリケイン製作や作品作りが詳しく掲載されています。ねじ込み式のエクストルーダー(ロープメーカー)を使った楽しいケインの作り方も紹介されています。
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